Permalink : http://doi.org/10.15073/00001265
管理栄養士養成カリキュラムにおける 被災地食事提供サービスラーニングの教育効果
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本文 |
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JaLC DOI | info:doi/10.15073/00001265 |
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アイテムタイプ | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper |
言語 | 日本語 |
キーワード |
管理栄養士養成カリキュラム, サービスラーニング, 被災地支援 |
著者名 |
内田 かおり
/ ウチダ カオリ
廣瀬 加奈 / ヒロセ カナ 高橋 美絵 / タカハシ ミエ 日暮 陽子 / ヒグレ ヨウコ 岡田 希和子 / オカダ キワコ ( 研究者リゾルバーID: 1000000351213 , 科研費研究者番号: 00351213 ) 川崎 和彦 / カワサキ カズヒコ 塚原 丘美 / ツカハラ タカヨシ ( 科研費研究者番号: 00387911 ) 田村 明 / タムラ アキラ |
抄録 |
【目的】本学管理栄養学部では、震災直後から現在までの復興の経過状況を認識し、被災地における管理栄養士の必要性と継続的支援について考えることを目的として、石巻市荻浜地区仮設住宅で生活されている被災者の方に、食事提供サービスラーニングを行なっている。2014年より計6回、延べ138名が参加し、2016年度より「食と健康のフィールドワーク」として単位を認めることになった。しかし、本活動における教育効果や参加学生の意識変化について客観的に評価していない。そこで、このサービスラーニングを行うことによる参加学生の管理栄養士に対する意識の変化について検討した。
【方法】平成29年2月24日~ 3月14日の期間に仮設住宅におけるボランティア活動に参加した23名を対象とした。管理栄養士のコンピテンシー測定項目(永井ら,栄養学雑誌,70,49-58,2012.)から職業意識および専門的実践能力に関する項目を抜粋し、活動前後に0-100点で自己評価させた。評価結果をWilcoxonの符号付順位和検定を用いて活動前後で比較した。 【結果】調査したほぼ全ての項目でサービスラーニング参加後に有意な増加が認められた。職業意識の項目では「管理栄養士という職業に就くことを誇りに思う」は、80.3点から84.8点に有意に増加、「管理栄養士としての専門的な知識と技術を向上させたいと思う」は、84.8点から89.4点へと高い点数を維持できた。専門的実践能力の項目では、「対象者のライフステージ・ライフスタイル・嗜好・摂食機能等に応じた献立を作成する」は、50.0点から71.2点へ、「多数の人々への食事提供を行う」は、50.0点から72.7点に有意に増加が認められた。さらに、事後レポートと報告会より、どの学生もコミュニケーション力と臨機応変に対応することの大切さを学習したと推測された。 【結論】本活動によって、職業意識、専門的実践能力ともに大幅な向上を認めた。本活動は管理栄養士のコンピテンシーを向上させる有用な活動であり、管理栄養士養成カリキュラムとして高い教育効果が望める。 |
雑誌名 | 名古屋栄養科学雑誌 |
雑誌名(英) | Nagoya Journal of Nutritional Sciences |
号 | 3 |
ページ | 69 - 76 |
発行年 | 2017-12-12 |
出版者 |
名古屋学芸大学管理栄養学部
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ISSN |
21892121
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